令和6年度ラストの研修会! 

 3月16日(日)に『令和6年度 鹿児島市歯科医師会 鹿児島県歯科衛生士会 合同研修会』を開催いたしました。
 講師は訪問診療、往診でご活躍されている田實仁先生をお招きし、『歯科訪問診療と嚥下診療から見る歯科衛生士の可能性』と題しご講演いただきました。


 ハイブリッド開催であり、県内外から多くのご参加を頂き、参加総数127名と盛大に盛り上がった研修となりました。

 日本は現在、世界で最も高齢化の進んでいる国であり、その中で歯科の果たす役割がますます重要視されてきています。
 国としても保険改正にあるように歯科に関する方針や施策が増え、私たち歯科医療従事者には大きな期待と責任が求められている事を実感しました。
 
歯科外来は74歳前後を境に来院が難しくなる事が多いそうです。外来への通院が困難になった後の口腔内管理を訪問診療・往診ではどのように行っているのか多くの写真・症例から学ぶことができました。
 
今後、訪問診療や往診の役割は歯科外来以上に重要になっていく事を感じました。多職種との連携についてや、認知症も種類別で機能の障害も変わることなど学ぶことができました。
 
歯科衛生士として、口腔衛生管理だけでなく、今後は口腔機能の維持・管理、認知症や全身疾患に関する知識など、より専門的な知識を深め、患者様に寄り添う気持ちを大切にしながら、今後も真摯に向き合っていきたいと思いました。

【参加者の感想】

・ただ訪問に行くのではなく、その患者さんや家族が何を求めているかを確認する大切さを知ることができました。明日からの診療に役立てたいと思います。ありがとうございました。

・症例も交えて終末期の患者様にどう寄り添うか、歯科医師、歯科衛生士の歯科訪問診療への可能性について大変勉強になりました。

・症例写真が沢山ありとても分かりやすかったです。がん患者さんを普段診ることがないので勉強になりました。ありがとうございました。

・本日は貴重なお話聞かせていただきありがとうございました。私の病院は歯科標榜がないためできることは限られていますが、多職種や地域の歯科医院と連携し取り組んでいます。多職種の方々が口腔内を観察してくれたり、協力してくださる歯科医院のおかげで患者の問題に早期発見・解決ができているため、もっと感謝すべきだなと改めて思いました。

報告者:岩元(学術)