有病患者さんへの対応の秘訣とは…
10月26日(日)に第4回デンタルスキルアップセミナーが開催されました。
今回は、
「高齢者の観血的歯科治療に際して注意したい全身疾患について」
という演題のもと、今回鹿児島初のご講演✨ 病院歯科のエキスパート✨
公立八女総合病院
歯科口腔外科部長 歯科医師 松村 香織 先生
にお越しいただき、
なんとなく…はトラブルのもと!病気をもった高齢者の歯科治療において注意したいポイント👆
①観血的歯科治療に際して注意が必要な薬剤の例
②実際に病院歯科に紹介された歯科トラブルに対して安全な治療へ移行した症例紹介
について拝聴することができました。
松村先生のご勤務されている病院では、
「問診票」:患者さん自身に書き漏れが出ないよう、歯科治療と関連する疾患が表記された選択式に!
「問診」:お薬手帳と問診票を照らし合わせながら診断時期、治療歴、薬剤の追加
など、徹底したアセスメントから疾患の状態を推察し医科との診療情報連携を図ることで、安全な歯科観血的処置へと移行、感染予防に努められております。
セミナー後半は、ワークショップ形式で前半講義を振り返りながら、課題症例の服用薬剤から考えられる新たなリスクを実際にシートに書き込み、参加者の皆さん真剣に取り組まれていました。
高齢社会の今、安心、安全な医療を提供するために絶対不可欠なスキル収穫の充実した研修会となりました☺


~ご参加の皆さまより~
・問診は大事であるが、問診を鵜呑みにし過ぎていけないと学びました。お薬手帳を見て何の薬なのか歯科衛生士も把握してないといけないと再確認しました。
・高齢者の方に限らず、問診票を過信してはならないということ、付属で更に問診をすること、気をつけること、お薬手帳から分かることなど、日頃注意するポイント等わかりやすくとてもためになりました。
・高血圧ひとつでも内服薬の種類は多く、またそこから読み取れる情報がこんなにもあると知り、驚きました。これから、お薬手帳はその患者さんの全身疾患の情報の宝庫だと思って、これまでよりももう少し深く読み
取って見てみたいと思います。

報告者:森(学術)


